ガチャガチャ生まれのフィギュアが浅草をさんぽするシリーズ。

かっこいいおっさんのフィギュア」の一本気正が、水口食堂さんの食レポをお届けします。

戦前から続く洋食レストラン。戦後に浅草六区へ移転

みなさん、こんにちは。食堂大好き、曲がったことは大嫌いの一本気正です。

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演芸場、小劇場が並ぶエンタテインメントの街・浅草六区エリア。

一見どこにでもある大衆食堂。しかし、常連の芸人さんをはじめ、浅草っ子、観光客など各所から絶大な人気を得ているのが、食事処 水口(水口食堂)さんです。

観光客の多い六区通りから、ちょっと脇道にそれた「いっぷく横丁」で営業しています。

初音女将

同じ台東区の三筋で、父が戦前から洋食レストランを営んでいました。

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女将の初音さん! どうぞよろしくお願いします。
初音女将
戦後の浅草は、映画館やストリップ劇場で、今以上に賑わっていました。子どもは通りを横切れなかったくらいでしたよ。

戦前生まれのいり豚は初めて食べる味!

そんな老舗レストランに、伝わるオリジナルメニューが「いり豚」580円。

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初音女将
詳しいことはわからないけれど、戦後に浅草へ来た時にはもうメニューにあったと聞いています。きっと、戦前に三筋で営業していた頃に生まれたメニューですね。
ふむふむ具材は豚肉のこま切れと、細く切ったタマネギだけですか。見たところ、特段変わったところはなさそうですなあ。

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初音女将
まあ、召し上がってみてくださいな。

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なんと不思議な味!!

洋のテイストは確かだけれど、ウスターソースなのか? ケチャップなのか?? はたまたカレーなのか???

その全部のような気もするし、全部違うような気も。ビーフシチューかとも思うけれど、やっぱりちょっと違う・・・・・・。

味はしっかりついているけれど、カドがなくまろやかな風味。ご飯にもお酒にも合うタイプのおかずです。

初音女将
うふふ。じゃあ、レモンサワーをどうぞ。

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なんて爽やかなんだああ!!!

65年間門外不出! 厨房で秘伝のたれを目撃

女将さん、これは何が入っているんですか?? ぜひお教え願いたい!
初音女将
あ、それはできません。
くうう、企業秘密というわけですな。まさに、浅草六区のトップシークレット!!!

ヒントだけでもなんとか!!

初音女将
カレーは少しね。それ以上はだめですよ。
では、なんとか厨房で、その秘密のソースを見せていただけないでしょうか?
初音女将
いいですよ。
おお、そこであっさりOKをいただけるところに、懐の深さを感じます。

では、失礼。

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さすが、繁盛店の厨房は活気がありますな。

おっ、ソースはこんな片隅に。

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色合いは・・・・・・デミグラスソースのようだ。かなりドロッとしているな。においは、シチューのような・・・ウスターソースのような・・・。

うーん、よくわからん。とにかく、老舗食堂秘伝のソース、歴史を感じますな!

ねっとり&コク深のポテトサラダもうまい!

女将、こちらのポテトサラダ380円がうまいと聞いて参りました。

しかし、ポテサラに関しては、私もいささかうるさいですぞ。

初音女将
どうぞ。

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衝撃的。

粗めにつぶしたポテトとニンジン、キュウリのシンプルな内容。いつも食べているポテトサラダより、甘さと酸味はだいぶ控えめです。塩味も薄いですね。

代わりにコクがすごい!

バターのコクですか???

初音女将
うふふ。ありがとうございます。

秘密は自作のマヨネーズなんですよ。ポテトサラダは、朝にその日使う分だけを作っています。

売り切れることも多いのですが、仕方ないんです。ごめんなさいね。

貴重なメニューをいただけるとは、ラッキーなときにお邪魔しました。

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みずみずしく、ねっとりトロトロの食感も、なかなかのものですなあ。

メニュー100種類以上! 平日昼から、いや朝から飲める!

読者の皆さん、水口さんの名物はまだまだありますぞ!!

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私の友人のオコシさんが大好きなまぐろぶつ700円

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私の大好きなトロも入っているではありませんか!!
初音女将
お店で漬けるぬか漬け(写真はお新香盛合500円)も人気です。

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ちびちびいただく熱燗のお供ですな。
初音女将
ミックスフライ630円もおすすめよ。

 

どんなフライがミックスされていると??
初音女将
鶏唐揚げ、ホタテ、コロッケ、キスよ。
キス、砂浜の女王様!!

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お待たせしました。女王様。
初音女将
当店の営業時間は、10:00~21:30(土日祝日9:00~)の通し営業です。

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平日昼間からビールを飲んでいる人も、たくさんいますね。木曜日の16時ですが、ひっきりなしにお客が入れ替わり、店内はとても忙しそうです。

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浅草のベテラン芸人も通う下町の名店

浅草演芸ホール・浅草フランス座演芸場東洋館までは徒歩1分。

浅草六区という場所がら、落語家や漫才師など、芸人の常連さんが多いようです。

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華やかなメインストリートもよいですが、こんな小道に迷い込んでみるのも、浅草散策の醍醐味です。

店頭の食品サンプルが存在感を放っています!

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アクセス、営業時間、主なメニュー

ご来店の際は、ぜひこちらを参考にしてください。

名称:食事処 水口(水口食堂)

住所:東京都台東区浅草2-4-9

アクセス:地下鉄銀座線 浅草駅・田原町駅より徒歩7分/つくばエクスプレス 浅草駅より徒歩1分

電話番号:03-3844-2725

主なメニュー
まぐろ刺身1,200円
まぐろぶつ切700円
手作りコロッケ380円
煮魚(さば、かれい、赤だいなど)480円~
いり豚580円
生姜焼き630円
昔ながらのナポリタン700円