浅草の「観音うら」エリアで、毎年4月上旬に開催されるおいらん道中。
2016年4月9日(土)の「江戸吉原おいらん道中 浅草観音うら一葉桜まつり」の様子をレポートします!
隅田公園のソメイヨシノはもう盛りをすぎてしまいましたが、若葉とともに咲く八重桜(一葉桜)は、これからが見ごろ!
春の陽気に恵まれたこの日、浅草5丁目のメインステージを中心に、お祭りが開催されました。
浅草花やしき少女歌劇団もがんばっていました。
ステージショーが終わると、三味線と笛の音が流れてきます。
いよいよ華やかなパレードが、小松橋通りの桜並木を通ります。
おいらん道中は、遊女の中でも格が高い花魁の、そのまたひとにぎりの最高位「太夫」が、客を迎えする際に行われました。
2016年のおいらん道中は、2人の花魁を中心に、2つの行列が小松橋通りを歩きました。
まずやって来たのは「吉原の狐舞ひ」。吉原では大晦日に獅子舞ならぬ狐の面をかぶった舞が行われたといいます。
お囃子に乗って、軽やかかつ、時にはコミカルな動きも。
続いていよいよおいらん道中の登場です。
「高張提灯」を持った男衆が先導します。
吉原の芸者さんが男装したという「手古舞」(てこまい)さん。
ひときわ大きな「箱提灯」。太夫の名が書かれています。
花魁はまだ来ません。続いて、「禿」(かむろ)と呼ばれる女の子。
花魁の身の回りの世話などをしながら、将来の太夫を目指し学んでいたそうです。
ついに来ました!「象潟太夫」。
衣装は全部で30kgもあるといいます。
こちらは、もうひとりの太夫「藤浪太夫」。
「外八文字」と呼ばれる独特の歩き方で、優雅に、色っぽく。
最後は、次期花魁候補とも言うべき「振袖新造」。
こちらは、千束側から浅草4丁目交差点のステージに向かう1回目の道中(13時〜13時30分予定)の様子です。
この後、ステージで「江戸吉原粋花街乃賑」などが披露されます。花魁は、大名やお大尽など身分・財力の高い男性を客に取りました。見世でのもてなしを再現したショーです。
2回目の道中は、ステージから千束側へ帰っていきます。(14時45分〜15時15分予定)
【開催場所・小松橋通りへのアクセス】(今の吉原エリアではありません)
開催場所は浅草4・5丁目の「観音うら」と呼ばれるエリア。風俗店が並ぶ、今の通称「吉原」エリアとは異なります。
会場:一葉桜小松橋通り
住所:東京都台東区浅草5-6-3付近
小松橋通りと柳通りの交差点がメインステージで、おいらん道中で練り歩くのは、小松橋通りの100mほどです。
アクセスは以下の通り。
電車:東武線・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線浅草駅から徒歩10分。つくばエクスプレス浅草駅から徒歩5分。東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩10分
バス:都バス下車停留所「浅草四丁目、浅草警察署前」。循環バスめぐりん下車停留所「北めぐりん29番千束三丁目」