本日、3月18日(金)、浅草寺伝法院の重い扉が開きました!

2カ月弱の短い間ですが、院内の日本庭園が一般公開されます。

体験じゃぱんは公開初日、さっそくその様子をレポートしてきました!!

見どころ1:穏やかな大池泉

いよいよ伝法院庭園へ。きれいに整地された砂利道を歩いていきます。

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特徴は、やはりこの大池泉。石や植物が配され、見事な景観をなしています。

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日本を代表する観光地・浅草のど真ん中とは思えない静けさ。

野鳥のさえずりや、池へ流れる水の音が春を感じさせます。

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見どころ2:新旧2大タワーの競演

庭園の東側に行くと、池をバックに、浅草寺五重塔と東京スカイツリーが一望できます。

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浅草寺にはじめて塔ができたのは、今から1000年以上前の天慶5年(942)。

現在の五重塔は、昭和48年(1973)に完成しました。高さは地上53.32m。

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東京スカイツリーが誕生したのは平成24年(2012)。高さは地上634mです。

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どちらも、浅草のランドマークとして愛されています。

見どころ3:かわいらしい草花

全体的に地味な日本庭園ですが、それだけに各所に配された花が映えます。

小道の花壇にスイセンを発見!

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葉桜になった大島桜と五重塔。今年は早く散ってしまったそうです。

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この時期に花びらが散りばめられた道を歩くのも、なんだかトクした気分です。

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茂みを見上げれば、柑橘類もなっていました。

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3月末にはしだれ桜が咲きます。

見どころ4:ビューポイントでもあるお休み処

お休み処で、緑茶をいただきました。

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伝法院の庭園は、こちら側からの景色がメインです。

いすに腰掛けてゆっくり春を満喫しましょう。

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古墳時代のものとされる石棺もあります。

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見どころ5:回遊式庭園ならではの景色

伝法院の庭園は、池の周りを歩いて楽しめる回遊式庭園です。

同じ池を見ていても、場所や目線の高さで景色がまったく変わり、それぞれに趣があります。

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江戸初期、作庭の名人とされた小堀遠州がつくったと伝わりますが、なるほど、よく考えられているものだ、と感心してしまいます。

見どころ6:浅草寺寺宝の大絵馬展

 

通常の動線では、庭園より前に大絵馬展を拝観する流れになっています。

浅草寺は、寺宝として200枚以上の大絵馬を所蔵しています。

江戸時代中期から、願主が絵師に絵馬の制作を依頼し、浅草寺に奉納するようになります。本堂など参拝客の目にする場所に掲げられたため、当時としては美術展のようなものだったそうです。

谷文晁、鈴木基一、長谷川雪旦、歌川国芳など、著名な絵師の作品も遺されています。

当時一流の絵師たちが技を競い合い、その結晶である絵馬を、間近で見られるのです。

ケースなどはないので、木目や絵の具の質感まで伝わってきます(絶対に触らないでください!)。

ここは撮影禁止なので、実際の作品をお見せできないのが残念です。

混雑は? 待ち時間はあるの?

多いときでは、入場者数は1日1000人以上に上ります。お昼を過ぎた13:00~14:00ごろは、列ができ、待ち時間が生じることもありますが、それもゴールデンウィークの話です。

3月18日の公開初日にも、まったく待つことなく入場できました。当面は、混雑の心配はなさそうです。

基本情報

伝法院とは?

伝法院は浅草寺の「本坊」という位置づけにあります。浅草寺住職の住居や、僧侶の修行道場となっています。

時の将軍や宮家をもてなしたと思われる客殿をはじめ、大玄関、使者の間、大台所、大書院、住職の間など、江戸時代の古建築は貴重な文化財です。

残念ながら、ふだん伝法院の門は閉ざされ、一般には非公開。

しかし、今回のように日本庭園が、不定期で一般公開されます。

メインは、1万2200平方メートルの広大な庭園です。詳しくは後ほどレポートします。

伝法院公開の日程

今回の特別公開は、正式には「国指定名勝伝法院庭園特別拝観と大絵馬寺宝展」といいます。

日程は2016年3月18日(金)~5月9日(月)です。

期間中毎日公開されています

拝観時間と拝観料金

入場時間は10時~16時。16時30分には閉まるので、それまでに拝観しましょう。

料金は300円。中学生以下の同伴者は2名まで無料です。

伝法院庭園へのアクセス

住所:東京都台東区浅草2-3-1

東武線・東京メトロ銀座線・都営浅草線・つくばエクスプレス浅草駅から徒歩5分です。

※入場は浅草寺境内、五重塔下からです。伝法院通り、仲見世からは入れませんのでご注意ください。